不動産投資の利回りは、その他の投資対象と比べると大きく、魅力的です
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お金に働いてもらうという言葉がありますが、ほぼゼロといってもいい預金金利の銀行に預けているより、不動産に投資すれば、毎月毎年お金を生んでくれるのです。投資の元手が少なかったとしても、たとえば2%の金利で資金調達して、それを4%の利回り商品で運用できれば、その利ザヤを稼ぐことができます。それも不動産投資だからできることです。
ここで、この利回り差(イールドギャップ)が生まれるということは、その投資対象にリスクがあるということも理解しておかねばなりません。もし、リスクがない商品であればそこに投資資金が集中し、価格が押し上げられた結果、利回りは他の金融商品と同水準まで下がっていくでしょう。
言いかえれば、インカムゲインを期待する(≒賃料利回りが高い)物件は、そこに含有されているであろうリスク(空室リスク、価格下落リスク、修繕リスクなど)への手当てが出来ていなければならず、そうして初めて期待したインカムゲインを獲得できるのです。
物件タイプとしては木造アパートなどが該当するでしょう。(単位面積あたりの投資効率が高い)単身者向け住宅が一棟に集合していて、建物も調達価格が安価な構造で出来ている場合が多いのに加えて、ランニングコストも低いので、価格に対する賃料利回りが高くなりやすいのです。
一方で、大学や企業が移転するとか、室内で事件事故が起こったとかのイベントに対しては、一棟であるがゆえにリスクを物件全体で丸かぶりしかねません。一棟物件は物件ごとの金額が大きいにもかかわらず、金融機関の融資姿勢にマーケットが影響を受けがちなため流動性も高くありません。インカムゲインを狙うからにはボラティリティが高い(変動が大きい)という要素を含んでいることは念頭に置くべきです。