不動産投資はさまざまなリスクを内包しているからこそ、その利回りが高くなっており、投資にあたってはリスク耐性を装備していることが重要です。
ここで、物件を複数所有していればリスクの相互補完が叶い、経済的損失は極小化し、経済的利益を極大化することが可能となります。
たとえば、投資戸数が1戸しかないと、空室時には融資返済負担が重くなりますし、エアコンなどの室内設備が故障した際の負担もウェイトが大きくなってしまいますが、これらリスクも複数物件保有していれば、そのダメージを抑えることができるのです。
ただし、複数保有していても、リスク度合いが大きい物件ばかり保有していると、その振幅を増長するだけなので、複数物件保有するのであれば、リスクの波長をずらしておくことが重要です。
コア・サテライト投資戦略では、リスクが低い物件がコア資産、リスクが高い物件がサテライト資産となります。コア資産が安定的に稼働し、スタビライザーとして機能することで不動産ポートフォリオの経済的な安定性を担保します。それをベースとした投資では、リスクが高いものの、積極的にリターンを狙うサテライト資産を取得するのです。
また、融資を受ける際は資産価値の関係で、サテライト資産は融資額が低く、コア資産は融資額が高くなる傾向があります。コア・サテライト投資戦略は資金調達においても相互補完をすることができ、合理的に投資の厚みを増していくことができるのです。
このミニ不動産ポートフォリオは資産形成において有効にはたらくでしょう。