株式会社リボン・エステート

不動産投資の戦略

不動産版アービトラージ
アービトラージとは裁定取引のことを言い、本来は同一価格になるはずのものが、情報の非対称性などから価格差が生じているような場合にこれを利用して利益を得ることをいいます。
不動産売買で例示すると、遠隔地居住の売主が地域の相場に疎く、買主が実勢価格をよく理解しているような場合に見られる価格認識のズレや、土地売却に際し、隣地所有者が買い増しするような場合の価値尺度の違いなどがアービトラージに該当するでしょう。
不動産投資の場合でも、このアービトラージが出てきます。
例えばファミリータイプのマンション、当初は居住用分譲されたものが多く、そもそも賃貸収益用に企画されたものは少ないのですが、賃貸中となっている物件も少なからずあります。転勤を機に第三者に賃貸した自宅マンションを数年後に売る必要が出てきたというような場合です。
借地借家法では、貸主の理由で借家人に出て行ってもらうことは難しいため、賃貸中の物件を売らなければならないときは、通常、賃借人付きの状態で売らざるを得ないことになり、価格が下がってしまうのです。制約がついていることで価格が割安になっているのだとすれば、その制約が外れたとき、つまり賃借人が退去して空室となったときに売れば、普通の居住用物件としての本来価値を実現できるということになります。
つまりファミリータイプのマンションへの投資は、保有期間中は賃料収入を得て、空室となったときは、売却益を狙える「投資妙味がある物件」となってくるのです。
もう少し、具体的に触れてみましょう。
そもそも、個人投資家が行うマンション投資は、いわゆる単身世帯が住むワンルームマンションを対象にオーナーチェンジで取得するのが一般的です。ワンルームマンションは投資総額が低いことに加え、単位面積あたりの賃料が高くなり、投資効率が高いというメリットがあるからです。一方、マンションの面積が広くなっていくにつれて賃料の伸びは鈍化していくため、ファミリータイプの分譲マンションに投資すると、収益率は落ちる(=賃料利回りが低く)ことになります。
例えば面積20㎡のワンルームで家賃6万ぐらいのエリアでは、その3倍の面積60㎡のファミリータイプの家賃は15万ぐらいとなるのです。比例計算をすると3倍の18万になっても良さそうですが、賃料総額の重しも働くため、実際はそうなりません。
ただ価格は面積と比例して高くなっていきます。さらに面積が広くなるにつれ、グレードも高くなり資産価値も高くなります。つまり面積がひろくなるにつれ、相対的な賃料利回りは低くなってしまうのです。
このことを逆のアプローチ、つまり期待される賃料利回りをベースとして価格を求めようとすると、通常マーケット価格よりも割安に価格形成されてしまうのです。
例を用いて単純計算すると次のようになります。(上図もあわせてご参照下さい)
期待利回りが6%だった場合、単純に家賃6万(年間72万)のワンルームは1,200万円で流通します。20㎡なので売買単価60万円/㎡となります。ファミリータイプのマンションは家賃15万(年間180万)のため、同じ期待利回り6%だと価格は3,000万円となります。売買単価が60万/㎡だとすれば3,600万円で流通してもおかしくないはずです。しかし、賃料利回りベースで考えてしまうと3,000万円になってしまうのです。
このように不動産(この場合は賃貸中ファミリーマンション)という財において、収益還元法的アプローチで価格算出した場合と、取引事例比較法的アプローチで価格算出した場合では、導き出される不動産価格にギャップが生まれることが多くなってきます。このギャップを狙い、低い価格で購入し、高い価格で売却すれば差益を手にすることが出来ます。
この価格形成の歪みを収益に変える不動産版アービトラージ取引に適した物件をピックアップしてご提案できるのもリボン・エステートの強みです。
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